おじさん
ホームの改札で前を歩くおじさんが相当いかつくて刈り込んだアタマからもいかついオーラがバンバンに出ていたのだけど改札でSuicaをピッとした時のカード入れがクマのぬいぐるみで「萌えポインツ!!」って思わず声が出るところでしたおはようございますギャップ萌え。
うちの娘ちゃんは絵を描くのが天才的。
のっけからこれだけだと救いようのない親バカだが、他の証人たちの声がある。
先生たちから、色彩豊かで細やかで本当にすごいと、感嘆の声がしばしばあがります。
この才能、大事にしてくださいねと言われるものの、どう大事にしていいかわからないのでそっとしておく。
本人に任せるのが一番。
そんな天才的な絵心を持つ娘ちゃんがいつものごとく保育園で絵を描いてきた。
紙の隅っこにクリボーを踏む気のないマリオみたいなのがいる。
完全に毒気とやる気どっか置いてきた顔をしている。
いつもの絵とはずいぶんテイストの異なる作品。
僕:ねぇ、このおじさん、だれ?
娘:え?おじさん?
僕:え?おじさんじゃないの?
まさかである。
さすがは人の斜め上を行く天才画伯である。
僕:これ、このヒゲの人。おじさんじゃないの?
娘:ウシ
!!!!!
斜め上どころの騒ぎじゃなかった。
どんな球でもとってやるぜ!と名キャッチャーのつもりでミットを構えていたら横からトラック突っ込んできた。
僕:う、ウシ?
娘:うん、ウシ。ウシを飼ってるおじさん
結局おじさんかい。
確かにウシらしき動物の輪郭だけ描かれている。
これおじさんじゃないの?という問いにイエスではなく、ウシと答えて「飼っているおじさん」を省く娘のキャッチボールセンスに名キャッチャーになるのはあきらめようと決意した朝。
妙に朝日がしみる。
なんだ花粉症か。
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