鉛色の
ぼくの帰りが遅く、嫁が台所に用意してくれていた鍋の中にはトマトをペースト状になるまで煮込んだものだけが置かれていて家族たちの食事後の食器からも判断できずに彼とどう向き合っていいか分からなかったので間違いないカレーを食べたぼくですおはようございますパスタのソースでした朝教えてもらった。
今朝、空を見上げると鉛色の雲に覆われていて、
ぼくの頭の中もゆっくりと鉛色に染まっていく。
景色と思考が同化していき、コーヒーにたらしたミルクのようにマーブル色になってゆく。
ぐるぐると混ざり合ったまま、まるでお互いに気だるいため息をつこうとしているようで、
はい眠いです。
小説のような書き出しでカッコつけようと、違う風吹かせようとしたけど眠いだけです。
眠いナウです!
なぜ眠いのか。
ちょっと聞いてやってください。
1分と少しで終わりますんで。
今ならこのお試し用美容キットもつけますんで奥さん!!
昨日は深夜の1時頃に自宅に着きまして。
なんやかんやで2時頃に寝たんです。
うちは寝室が2つに分かれてて、帰りが遅くなったぼくは一人で寝ることに。
その後4時半に娘に起こされました。
4時半です。
小1なのにめっちゃ早起き。エライなー。
うん、睡眠は2時間くらいがちょうどいいね。
ってなるかぁぁぁあ!!
なにしてくれてんじゃぁあ!
娘:パパ!もうママいないよ!寝坊してるよ!!
今日、うちの嫁は健康診断で一足先に出発することになってまして。
僕:待ってまだ4時半だよ。トイレかお風呂じゃない?
探しに行く娘。
ふたたび現れ、
娘:どこにもいないよ!もう行っちゃったんだよ!何してんのパパ!!
寝てるんです。
パパ寝てるんです4時半ですから。
僕:わかったママのことはパパが探しておくから、大丈夫だから、◯◯ちゃんは一旦お布団に戻って寝ておいで。ね。
素直に眠りに行く娘。
さて、朝の4時半に嫁を探す旅が始まる。
家中探したけど見当たらない。
あら?
電話してみるか。
プルルル…はい?
すぐ出た。
どこにいるの?
ん?寝室で寝てるよ?
え?
寝室の扉を開けてみる。
うちの嫁、ちゃんと娘の横で寝てるんですけど。
嫁:怖い夢見たんだね、よしよし
ホッとして眠りにつく娘。
待て。
待ってくれ。
2時に寝て4時半に叩き起こされておまえは何をやってんだと怒られた顛末がはじめから隣で寝てました?
ちょ、わかりましたよ神さま。
エロい事考えるのほどほどにするんで勘弁してください。
いや、やっぱりエロい事どうこうするのは無理なんで違う事でなんかしますんで勘弁してください。
助けて座敷わらしちゃん!
めっさ寝てた。
座敷わらしちゃんめっさ寝てた。
そりゃそうだ。
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